こんにちは、札幌パソコンサポートの平山です。
最近、「Windows RT」搭載のノートパソコンが各所で在庫処分の大安売りされており、購入する方が増えています。ですが、Windows RTは「出来ない事」が多いOSです。安さに釣られて買ったは良いものの、予定していた用途に使えず持てあます方が多いです。
ご購入の際には、十分にご注意ください。
「Windows RT」「Windows RT 8.1」とは
すごく簡単にまとめますと、以下のようになります。
- 見た目は「Windows 8」または「8.1」によく似ているけれど、ちょっと違うOS
- タブレット端末用に特化しており、通常の「8」よりも機能が制限されている
- Word・Excel(Office)が標準で付いてきたり、省電力であったりと、メリットもある
- 日本では主に「Surface」という機種に付属し販売されている

Windows RTを搭載したSurface RTモデル。諸事情から最近あちこちで安売りされている模様。Surfaceには、普通のWindows 8 pro を搭載したPro版もあり、そちらは今回の記事のような問題はありません。
Windows RTで出来ないこと
- 従来のWindows用ソフトウェアは、商用・フリー問わずほぼインストール出来ない
- 追加インストールできるのは、Windowsストアで配布している物に限られる
- プリンターなどの周辺機器も、対応機種が限られる
プライベート用として購入したのに好きなゲームが出来ない、業務用に購入したのに仕事に必要なソフトや機器が導入できない、などのトラブルが続出し、当店に「相談」として多数、寄せられています。が、Windows RT自体が元々そういう物なので、どうしようもない場合も・・・。
安さの秘密は、不便すぎて人気がなく、すでに失敗作として生産終了しているため
- 開発元のMicrosoft社は、すでにこの「Windows RT」の開発と販売を停止
- 市場に出回っているパソコンの中にはまだ搭載機種が在庫として残っている
- 現状、Windows 10 が発売されても、アップグレード対象外とされている
とまあ、このように作った側が実質的に「失敗作だった」と認め、今後のWindowsの展開からも外されている状態なのですが、大量に残っている在庫はまだ売られています。その為、この「Windows RT」について詳しく知らない方が、メインPCとして購入して、あとで後悔するケースがあります。
参考記事)GIGAZINE 「Windows RT」は公式に終了がほぼ確定
USBも使えるタブレット端末としてなら十分有用
この、Surfaceなどの「Windows RT」搭載機種は、元々のコンセプトからして、あくまでiPadなどのタブレット端末の延長のものです。
『手軽で、省電力でバッテリー長持ち、インターネットも見られるしOfiiceソフトも付いてきます!』という売り文句通りの使い方をするなら、全く問題は無く、むしろUSBメモリを差し込んでデータを移動したりできる分、タブレットとしては他の機種よりも便利な面もあります。
しかしパソコンとして見た場合は、出来ない事が多々あるために、「以前つかっていたWindows XP や Windows 7のノートパソコンの代わりにしよう!」と考えて買ってしまうと、トラブルの原因になります。「Windows RT」搭載パソコンは、見た目こそノートパソコンに近いけれど、あくまで「タブレット」だということをご注意ください。
結論・パソコンを買うときは値段だけでなく、用途や使い方を踏まえた上で購入しよう
まあ、そういうことですね。ご自宅に買って帰った場合、何を繋ぐつもりなのか、どういうソフトを使いたいのか、これで十分なのか、タブレットとして持ち運んで使う予定はあるのか、そういったメリット・デメリットを比べた上で、ご購入をご検討ください。
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